社長メッセージ

スマート技術と柔軟な発想で、人と社会の未来に役立つモノづくりを

当社は1914年、国産電力量計メーカーの先駆者として歩みを始め、以来、キュービクル、配電盤、配電自動化機器など、電力の安定供給を支えるさまざまな製品を提供してまいりました。

電力・ガスの小売全面自由化によって、日本のエネルギー事業は激動の時代に突入。CO2削減や省エネルギーへの要求はますます高まり、電力分野においてもデジタル化、スマート化への動きが加速しています。

当社では、経営理念をもとに脱炭素などの社会的課題に積極的に取り組み、新たな収益基盤を確立することを経営の最重要課題と位置づけ、新製品開発と販路拡大に力を注いでいます。 具体的には、今後電力会社で導入が予定されている第2世代スマートメーターの商品化やHEMS・BEMS・MEMSといったエネルギーマネジメントシステム、EV充電システムなどの脱炭素に貢献する新たな商品の開発を進めています。 また、VPP(バーチャルパワープラント)やスマートグリッド実証設備など、今後のエネルギー事業を支える最新の技術開発にも積極的に取り組んでいます。 さらには、全従業員からビジネスアイデアを募集することで、ユニークな製品やサービスが生まれています。また、全社を挙げて商品・サービスの販路拡大にも取り組み、成果を上げてきています。

一方、大規模災害の増加や感染症の蔓延などにより、企業のリスク管理の重要性が増しています。当社ではサプライチェーンの強靭化や工程などのトレーサビリティシステムを構築すると共にBCP(事業継続計画)を策定し、事業継続力の強化を図っています。

激動の時代、市場の縮小化も懸念される厳しい状況ですが、だからこそ求められる新たなニーズも出てきます。今後も100年企業として培ってきた技術と信頼を大切に、柔軟な発想で常にチャレンジし、人と社会の未来に役立つ製品・サービスを提供し続けていく所存です。